FooliN lyric

「ビス」

力無く降りる階段。

手応えのない鍵盤。

影のない人影が並ぶ。

誰か居ませんか。

助走はとっくに付いてる。

計測ラインはとっくに過ぎてる。

言い訳、未だ振り切れず。

影だけが先頭をぶっちぎっている。

点滅を止めない信号、真っ暗な青空。

物音一つしない混雑の中で。

新しいスタートなんてバカな台詞。

どうせゴールなんて知らないくせに。

新しいスタートなんてバカな台詞。

どうせ気がついて飛び起きる。

「羽」

不思議な雨音。

傾いた雨樋から、だらし無く落ちる音。

ここは世界のどこら辺ですか。

今日は昨日と何が違うのですか。

あくびをテンポに少しだけ色を塗る。

今日も昨日も塗り方次第。

針仕掛けの空が回る。

羽仕掛けの風が吹く。

時計仕掛けの人波が回る。

日曜の夜明けのちょっとした試練。

公園の犬が遠くを見てる。

ここは世界のどこら辺ですか。

明日は今日と何が違うのですか。

ここは世界のどこら辺ですか。

明日はいつになれば来るのですか。

「蛍光灯」

ペンを止めて夕日を見る時、約束の全てが全部厄介事になるんだ。

善人達は自分の夢を忘れてしまう為、テレビの中に潜り込んで暮らしてしまう。

今日も明日もその箱の中で暮らすつもりでも、みんな本当は気付いてるだろう。

夢無き寂しさよ。

人生の半分を蛍光灯の下で過ごすなんて、信じられないよ。

今日の俺たちは誰の目で物を見てるんだろうか。

善人達はガラス越しにしか見た事も無いのに、争いはやめろって偉そうに抜かしてくれる。

だってぶつかり合いは世界平和の一つの形、みんな本当は気付いてるだろう。

心の底で。

人生の半分を蛍光灯の下で過ごすなんて、信じられないよ。

今日の俺たちは誰の目で物を見てるんだろうか。

線路の向こう側、夕日を見る時、約束の全てが全部厄介事になるんだ。

「コスモス」

見上げた空はまるで俺が描いた世界。

無人のテラスはまるで俺が描いた世界。

路上の影もまるで俺が描いた世界。

見上げた空はまるで俺が描いた世界。

帰れない。

描きかけの世界。

帰れない。

描きかけの世界。

本当の事はまるでそよ風のよう。

本当の事はまるでそよ風のよう。

本当の事は誰も知らなくていい。

目の前で誰かが死んで行く。

レンズの中の俺が笑っている。

目の前で誰かが死んで行く。

テレビの前の俺が笑っている。

見上げた空はまるで俺が描いた世界。

無人のテラスはまるで俺が描いた世界。

路上の影もまるで俺が描いた世界。

見上げた空はまるで俺が描いた世界。

「Forget everything」

街灯の下で踊る雪を窓から見たんだ。

信号のそばで踊る雪を窓から見たんだ。

街灯の下でうずくまる人を窓から見たんだ。

雪の中、泣き崩れる人を窓から見たんだ。

この世界が隔たり無く広がる物で有るならば

誰の笑顔も必要無いだろう。

「風鈴」

誰かの愚痴で汚れたような、淀んだ空気が流れる。

裏切られた様な気がして、目の前が暗くなる。

どんな言葉で打ち明けようか。

罪にならない嘘など有るのだろうか。

ラジオで流行りの歌を聴いていると、笑う事すら出来なくなる。

「鉄塔」

成功よりも失敗を選んだ俺に、先生は画面越しに説教を足れる。

昔は怖い思いをして冒険家みたいになりたかった。

虎もピラニアも居ないコンクリートのジャングルでは。

黒の鉄塔から見下ろす街は灰色の燃えかすだった。

どうして気付かねえんだ。

燃えかすが残る前に。

文明が進むにつれて、本当の理想が形になる。

街よりも設計図を燃やせよ。

秩序より己を守れよ。

「秋雨」

秋雨が目にしみる。

景色が目にしみる。

たどり着けないより、倒れちまった方が。

秋雨に脅されて、踵を返すな太陽。

雷に脅されて、踵を返すな太陽。

「FTC」

魂という言葉に解釈など必要無い。

感情という言葉に解釈など必要無い。

感情、衝動の前になす術も無い俺が

言葉を授かる資格など全く無いだろう。

心を授かる資格など全く無いだろう。

言葉など必要は無いだろう

本当の自分が合図を待っている。

本当の自分が対岸で待っている。

誰もが本当の自分を探してるんだろう。

本当の俺もどこかで待ってるんだろう。

「ロンガイ」

記憶にも残らない寂しさを打ち消そうと、冗談ばかり飛ばしてる。

わかってるんだ。

無駄な努力だ。

少しでも役に立てたら良かったのに、力になれない。

少しでも役に立てたら俺は論外じゃない。

一人、部屋でギターを持って夕日を描きながら堪えている。

わざと泣きそうになって、わざと堪えたりしてる。

笑えない出来事に冗談を飛ばせるような強さが欲しい。

誤解を恐れずに言うならば、もっと冷めた心が欲しい。

そんな事で悩む俺は論外。

自分の力で抱えきれないから、

無理矢理飲み込んだ所で、

涙となって溢れてしまうんだ。

「空井戸」

とりあえず放っておこう。

とりあえず忘れておこう。

思い込みの世界では戦争は間違いだって。

流行、猿真似、仲間はずれにならぬよう。

情報、洗脳、幸せは思い込み。

バカの一つ覚えで大きな地球は狭くなっちまった。

他人でいれば少しは仲良くなれたかもさ

「得ず」

公園の時計の下で逆光で針が見えない夜明け前

意味もない些細なスリルに好き者たちはなぜか笑いを禁じ得ず

あんな風に生きたまま煙になりたい

生きてる内に出来るなら夢に触りたい

だから俺は一人でもやる

夢は善悪の境目にある

だからその線 越えてみたくなる

みんなが同じ理由で生きてるなんて

そんな訳あるはずないから

ガードレールすれすれのスリルに好き者たちはなぜか笑いを禁じ得ず

明るくなってきたらさようなら

こんな夜は墓まで持っていくしかないよな

こんな馬鹿な歴史が繰り返されても

馬鹿だからわかり合える何かがある

だから俺は一人でもやる

「レンガ」

汚れたビルに日が落ちる それを本当に見てるのか

見えてるつもりでいるのか 本当に生きてるのか

一応見えてる前提で歩くしかない

一応人間のつもりで装うしかない

なんの命もないこの街のレンガの一つに成り果てて

後は干からびていくだけ

これのどこが人生なのか

今日すらみえざるものが言う 明日も仕事を頑張れと

俺もあんなチンケな レンガになれたら良かった

朝まで眠れない夜 作業場にこもる昼

何も考えられないまま 明日への不安だけ

一応楽しい前提で笑うしかない

一応平気なつもりで装うしか無い

高いとこに居るってだけで偉そうなレンガ

低いとこに居るってだけで腰の低いレンガ

今日すらみえざるものが言う 明日も仕事を頑張れと

俺もあんなチンケな レンガになれたら良かった

なんの命もないこの街のレンガの一つに成り果てて

後は干からびていくだけ

これのどこが人生なのか